更新日2019.08.19 カテゴリー お知らせ
『建築・建材展2019』は、一般建材や木材から、工事用ロボット、光触媒コーティング、インテリア関連製品などが集う展示会です。今年で25回目を迎える今回は、10万1,737人の来場者がありました。
連日開催されたセミナーの最終日、3月8日(金)の1本目のテーマは、「マンションの寿命を考える――大規模修繕工事と耐震改修工事」。120名もの聴講者にお越しいただきました。この場を借りてお礼申し上げます。
建て替えられない老朽化したマンションは、大規模改修が唯一の道
現在、日本のマンションは約644万戸のストックがあります。マンションブームは60年代に始まり、1994年までに六回のマンションブームがあったとされているので、最初のマンションブームからは既に50年以上が経過。建物が次々と老朽化を迎える中、多くの分譲マンションが建て替え不能問題を抱えています。耐震性に問題がある建物の場合、対策は喫緊の課題であるにも関わらず、建て替え決定までに、5年、10年かかるというケースも多くあります。
そこで、現実的な解決策となるのがマンション再生。大規模改修工事です。
このセミナーでは、5名の登壇者がマンションオーナー様や管理組合様に有益な大規模改修の情報をご案内しました。
美観を保ったまま耐震改修工事ができる外付けUフレームの紹介
弊社は「デザインフィット工法協会」の技術会員として参加。マンションの耐震性能の評価の仕方、耐震基準の変遷についてお話したあと、最新の耐震補強工法「デザインUフレーム」についてご紹介しました。
デザインUフレームは、現場打ち鉄筋コンクリート造フレームを外壁から取り付ける耐震補強工法です。低コストで設計自由度が高いので、集合住宅、オフィスビル、商業施設、病院などの耐震補強に理想的な工法と言えます。
建物の外壁からのみの施工ができるため、建物を使いながらの工事も可能。従来のブレースブレース補強と異なり、柱と梁に沿うようにフレームを作るため、窓の前を鉄骨が斜めに遮ることがありません。
補強部材もスレンダーで、見た目にも自然で美しい仕上がりです。これなら、分譲マンションオーナーの合意も得やすいのではないでしょうか。
耐震補強工事は、コスト面でも進化しています
外付けUフレーム工法は、従来工法と比べると部材は高価です。しかし、高耐力なのでフレーム数自体は減らすことができるので、トータル的にはコストが抑えられます。
例えば、従来の工法ではフレーム単価200万円×9本で1,800万円かかっていた工事が、外付けUフレーム工法ならフレーム単価300万円×5本で1,500万円に。この例では、二割のコスト削減になります。
耐震改修工事を行えば、中古不動産価値の下落防止の一助となります。また、固定資産税の減免、地震保険の割引、住宅ローン控除、中古住宅購入時の登録免許税の減額、中古住宅購入時の不動産所得税の減額など(※東京都の場合)制度面でも優遇される利点があります。
ご質問はお気軽にどうぞ!
セミナーでは、耐震改修のメリットや最近の工法を駆け足でご紹介しましたが、弊社にお問合せいただければいつでもじっくりと詳しいお話をさせていただきます。
費用感や工事期間を知りたいといった耐震改修前提のお客様だけでなく、住民の合意形成をするために説明会に来て欲しい、どんな助成金が得られるのか知りたいといった準備段階のお客様からも多くお問合せをいただいております。
どんなことでも、ぜひお気軽にお問合せ下さい。
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