補強設計 方法と種類について
開口閉塞・耐震壁
コンクリートの壁は建物を強くします。窓を埋めてしまう、または窓を小さくすることで耐震性を上げることができます。
スリット補強
壁の付いている柱の横に縦の隙間を作ります。
柱は、地震の揺れを受けると竹のように湾曲しようとしますが、
多くの柱は、湾曲しても壊れない強度をもっているものです。
しかし、横に壁が付いていると湾曲を阻害して、破壊させてしまう力に変わります。それを防止する為に、隙間を作るのです。
詳しくは、耐震補強工事の方法2「スリット補強」をご覧下さい。
フレーム補強
2つの柱とそれを結ぶ梁を補強することです。 街中で良く目にする補強がこれで、X型やK型と言われる物です。中には、門型と呼ばれる一見補強とは気付きにくい物もあります。ではなぜ、すべて門型にしないのかというとX型・K型に比べ、強度が低い傾向にあるため、補強数が増えるということです。診断の結果や建物の使用状況を見て、バランス良くが一番ということですね。
ブレース補強
鉄骨の建物には代表的な補強です。
鉄骨造は、コンクリート造の建物に比べ、揺れやすい性質を持っておりその揺れを低減させる為には、重要な補強です。
柱巻き補強
柱の強度が足りないときに行なう補強です。
柱巻きには、コンクリート、鉄板、炭素繊維など、いろいろな材料で行なわれています。詳しくはピロティ構造の耐震補強工事方法をご覧ください。
補強設計の流れ
耐震診断結果より、補強概要の提示をいたします。
他社に耐震診断結果からも可能です。補強に必要な場所やそれぞれの建物ごとに異なる構造的に重要な場所の詳細を調査します
図面を復元していきます。
第三者機関にて、補強設計案に「お墨付き」をもらいます。※補助金取得に必要な工程となります。
補強案を確定します。
補助金について
各自治体によって、補助金の算出計算が異なります。区市町村の住宅課や建築課が窓口となっております。
(特に、東京都や大都市においては、補助金が手厚い傾向となっております。)
→東京都の耐震助成金制度はこちらから